31.キャピタルロスとは
投資に関する専門用語のひとつとしてキャピタルゲインやインカムゲインについて知っている人でも、意外なことにキャピタルロスについては知らない人が多いようです。
キャピタルゲインとは、株式投資やFXで言えば株や通貨を売却した時に得られる売却益のことを指しています。
FX投資ではキャピタルゲインとインカムゲインを比較すると、取引の内容にも寄りますがキャピタルゲインのほうが利益は大きく、インカムゲインでは少しずつではありますが、ある程度は安定した利益が得られます。
しかし、キャピタルゲインによる利益について、取引するたびに必ずしも利益が得られるわけではなく、時には損失を出すことがあります。
キャピタルロスとは、株や通貨の売買取引によって損失を出すことを言い、損失の金額や損失の規模、大きさなどを指すこともあります。
とくに株式投資では、株を購入した時よりも株価がその後上昇するどころか、ますます株価が下がってしまい、結局は株価が安くなった時に株を売却することで損失が出ます。
キャピタルゲイン、キャピタルロスの「キャピタル」とは英語で「資本」という意味があり、ゲインは利益、ロスは失うこと、つまり損失です。
FX投資を行う上で、ただ利益ばかりを追求するのではなく、取引を行う前からFX投資で起こりうるさまざまなリスクについて回避できるように、しっかりと対策を行う必要が出てきます。
もちろん少しくらい損失を出したとしても、証拠金を下回るほどの規模でなければ良いですが、無理な取引を行うことによって、損失額が大きくなるリスクが高くなるので、少額での投資を行い、取引する通貨ペアは複数の種類にするなど、分散投資を行うことも必要になってくるかと思います。
FX投資をしていて、キャピタルロスを出した場合は、損失を取り戻そうとして無理な取引を繰り返すのではなく、何が原因で損失を出したのか、まずはその原因をよく考えてみることです。
FXでは取引の対象が海外の通貨なので、株や不動産よりもさらに値動きが激しくなることも珍しいことではありません。
FX投資をしていて、キャピタルロスが発生した場合、今後はどのようにすれば良いでしょうか。
キャピタルロスは、今後の取引でもさらに発生する可能性もありますので、取引の回数を重ねるごとにそれを繰り返すようでは、トータルで大きな損失が計上される可能性もあります。
デイトレードを頻繁にする人は、まずはしばらくは取引を休んでみるのも良いかもしれません。
しかし、それでもまだまだ取引を頻繁にしたいと思うのであれば、レバレッジを低めに設定して、できるだけ少ない資金での投資を行うことです。
キャピタルゲインを未然に防ぐことができれば理想的ですが、投資である以上は時には利益を得ることもあり、時には損失を出すこともあり、結局はやってみなければ利益が出るのか損失を出すのか、ふたを開けてみるまではわかりません。
それが投資の魅力のひとつではありますが、必要以上にあまりその部分にだけ固執していても、損失を出した分、今後の取引で取り戻して利益を出そうと思っていても、こればかりはどうにもならないことです。
FX投資にしても株取引にしても、投じた資金以上の金額を失うことがないように、徹底したリスク管理の対策を行うことです。
証拠金がある程度底をついてきたら、マージンコールがかかり、FX会社がメールなどで知らせてくれます。
さらにもうこれ以上、含み損を大きくすることができないと判断される場合は、ロスカットにより強制的に自動決済されます。
しかし、マージンコールがかかるほどになるまで、損失を大きくする前に、最小限の損失にとどめておいて、投資家の資金を万全に守り、安全・安心の取引を心がけておきたいものです。
結局はFXにしても株にしても、どのような取引をするのかについては投資家の自由ではありますが、自由である分、自己責任となります。
自由と責任は紙一重であり、自由であることは自己責任を前提としているものだということを肝に銘じておく必要があります。
文責:FX魂 執筆者マコ
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