32.FXの含み損と含み益について

FX投資でよく使われる専門用語には、とくに利益と損失に関する用語が多く、キャピタルゲインやキャピタルロス、インカムゲインなどの言葉がありますが、もうひとつ、含み損と含み益という言葉を知っておくと良いですね。

一般的に、FX投資における含み損とは、売買取引がまだ確立されていない状態での損失のことを指しており、含み益とは売買取引がまだ確立されていない状態での利益のことを指しています。
この場合、「取引が確立されていない状態」とは、決済されていない状態のことを言います。

具体的にわかりやすく事例を挙げると、米ドルと日本円の売買取引で1000ドルの取引を行う場合に、1ドルが105円の時に米ドルを1000ドル購入したものとします。
その後、1ドルの価格が変動して105円から100円になり、その時点で決済するとなると、1000ドル×100円、その合計金額は10万円となります。

しかし、もともとの購入価格は1000ドル×105円ですから105000円になるので、その差額が5000円となり、これが含み損の金額となります。
この時点では、まだ決済されていない状態なので、これから決算するかどうしようかと投資家はいろいろ考えるわけです。

含み益は含み損の反対語ですから、この真逆の状態であるということは想像がつくと思います。
1ドルが100円の時に1000ドル買った場合、10万円で買ったことになります、その後、1ドルが105円になった場合、1000ドル×105円で105000円になり、その時点でまだ決済していない状態であれば、その差額分の5000円が含み益となります。

この含み損と含み益については、その時点では決済していないので、損失や利益が確定されていないのですが、今後は為替レートがどのように動いていくのかはまだ想像がついていません。
とりあえず、今この時点では損失額がこれだけになります、または利益がこれだけになりますということです。
決済をしていないので、その時点で含み損になってからといって損失が確定されたわけでもなければ、利益が確定されたわけでもありません。

この含み損や含み益について決済する前の時点で、その金額について知ることによって得られるメリットというものはほとんどなく、単にその時点での損益がどれくらいなのか計算ができるということにしか過ぎません。

なぜなら、為替相場は常に変動しており、ほんの一瞬、1分1秒の間にも通貨の価格はどんどん変動しているわけです。
含み損があることは知った時は、「損失を出してしまった」という気持ちになることもあれば、逆に含み益があれば「FXの取引が利益が得られるもの」と確信して喜ぶ人もいるようです。
まだ損失が確定されたわけでもないのに、気持ちが沈み込むこともあれば、利益が得られるからと勝手に思い込み、お金をもらったらあれもこれも買おうと想像する人もいます。

ですから、あまり含み損や含み益にこだわらないで、シンプルな投資を心がけたほうが良さそうですね。
人は勝手なもので、投資で損をして悪い方向にいくかもしれないと思うだけで急に落ち込み、投資で儲かるかもしれないと思うと、妙に気が大きくなってしまうこともあります。
FX投資では、冷静な分析力や専門的な知識なども必要ですが、自分勝手な思い込みによって暗示にかかってしまうこともありますので、メンタル面を強くすることも時には必要です。

この含み損・含み益については、FX投資だけではなく、株式投資や不動産投資などでもよく使われる言葉です。
含み損は言い換えれば評価損のことであり、その語取引が確定・決済された場合に、損失が確定することを実現損といった呼び方をすることもあります。

含み益のことを評価益ともいい、その取引が成立・決済されたことによって利益が得られた場合は、実現益といった呼び方をすることもあります。

文責:FX魂 執筆者マコ

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